CULUMU、建築・空間設計スタジオ「CULUMU Architects」を発足
STYZ

「人間の『ちがい』を設計原理にする」--当事者との共創を起点に、建築空間とデジタルUXを統合した体験設計へ
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株式会社STYZ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田中 辰也)が運営するインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU(クルム)」は、当事者との共創を起点に、建築・空間設計とデジタルUXを横断し、その場所で生まれる体験全体を設計する空間設計スタジオ「CULUMU Architects(クルム アーキテクツ)」を発足しました。
*「CULUMU Architects」Webサイト
https://architects.culumu.com/
CULUMUはこれまで、障害(※1)の有無や年齢、国籍、文化的背景など、多様な方々とともに課題を捉え直すインクルーシブデザインを、企業や公共領域のさまざまなプロジェクトで実践してきました。CULUMU Architectsでは、その知見を建築・都市・商業空間へと拡張します。商業施設や公共施設、教育施設、オフィスなどを対象に、当事者調査からコンセプト開発、空間設計、施工段階の設計監理、開業後の運営設計までを一貫して担います。法令が定める基準の遵守と合理的配慮の提供を前提としたうえで、特定の一人が直面する困りごとを起点に、結果として多様な利用者にとって使いやすく、その場所ならではの豊かな体験を提供する空間設計を目指します。
また、発足に伴い、これまでCULUMUの外部パートナーとして活動し、書籍『当事者発想 あなたの「誰かのため」は、何のためか?』(クロスメディア・パブリッシング、2026年4月17日刊)の共著を通じて当事者起点のデザイン方法論を探究してきた建築家の各務太郎が、CULUMU Architectsのパートナーとして正式に参画します。
※1『当事者ではなく社会の側に整備されていない部分や理解が不足している面があり、そのために不利・不便な状態や不自由にあるのが「障害」である』という社会モデルの考え方から、本プレスリリースでは「障害」「障害者」という記述で統一しています。
■設立背景:「利用できる」から「体験できる」へ
日本社会において、高齢化の加速や訪日外国人の増加、DE&Iへの関心の高まりなどを背景に、建築や公共空間に求められる利用者像は急速に多様化しています。高齢者、子どもや子育て世帯、外国人、障害者や感覚特性のある方々など、それぞれ異なる身体・感覚・文化・状況を持つ「当事者」の視点を、設計プロセスそのものに取り入れる必要性が高まっています。
こうした変化は、国の制度やガイドラインにも表れています。国土交通省は2025年5月、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」を改正し、別冊として「建築プロジェクトの当事者参画ガイドライン」を新たに策定しました(※2)。同ガイドラインでは、設計者が基準を満たすだけでなく、企画・設計の段階から実際の利用者が意見を表明し、共創するプロセスそのものが、質の高い施設整備につながるものとして位置づけられています。
これまでのバリアフリーは、移動できる、入れる、使えるといった「機能の平等」を大きく前進させてきました。一方で、同じように迷わず目的地にたどり着けること、心地よく過ごせること、その場所ならではの楽しさを享受できることまで含めた「体験の平等」には、なお多くの課題が残されています。
CULUMU Architectsは、こうした課題を解消するための空間設計において、当事者との共創は特別な付加価値ではなく、設計品質を高めるための標準的なプロセスになっていくと考えています。建築家やデザイナーが利用者を想像するだけではなく、当事者が企画・設計・検証などの各段階に継続的に参画し、共有された経験や観察結果、声や行動、言葉になる前の違和感までを、当事者との対話を通じて設計判断に反映する手法を実践し、社会に広げていきます。
※2 出典:国土交通省発表資料(
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_001066.html)
■コンセプト:人間の「ちがい」を設計原理にする
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これまでの建築とデザインは、長いあいだ「平均的人間」を前提にしてきました。現在のバリアフリーでさえ、その多くは、実在する一人ひとりの経験ではなく、Mr. Averageとして想定された存在しないマイノリティを対象にしています。しかし、人間は誰ひとり平均としては存在していません。
当事者発想によって得られる身体、感覚、記憶、不安、違和感、欲望のリアリティを、建築・都市・商業空間・デジタル体験へと拡張し、平均的人間を前提とした空間ではない、一人ひとりの経験から進化し続ける場を生み出します。
私たちは、バリアを取り除くためだけに設計するのではありません。体験と感動を最大化するために設計します。
調査・当事者共創・コンセプト開発・空間設計・UX設計・デジタル実装・運営設計までシームレスに行うことで、ハードとソフト、空間とUX、配慮と体験の垣根を越え、その“場”で起こるすべての経験を創造していきます。
CULUMU Architectsは、人間の「ちがい」を設計原理にする空間設計スタジオです。
■「CULUMU Architects」におけるインクルーシブデザインプロセス
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CULUMU Architectsでは、空間を一度つくって終わりにするのではなく、当事者とともに検証し、運営するなかで改善し続ける循環型の設計プロセスを採用します。
1. 当事者調査/環境定量調査
実際の利用者への観察・対話と、温熱・照度・動線などの環境データを組み合わせ、場に潜む課題と可能性を捉えます。
2. インサイト抽出
調査で得た行動や感情の背景を読み解き、法令・設計指針とも照合しながら、設計すべき本質的な問いへと翻訳します。
3. コアコンセプトデザイン
共通点だけでなく差異やトレードオフも整理し、設計原則に反映し、空間・サービス全体を貫くコンセプトと再利用可能な設計言語にまとめます。
4. 空間設計
コンセプトを平面・断面・素材・光・音・サイン・動線へ具体化し、多様な利用者の体験が自然につながる空間を設計します。
5. 施工
設計意図と当事者視点が現場で失われないよう、施工者と細部を検証しながら、寸法・素材・納まりまで丁寧に実装します。
6. コミュニティマネジメント
利用者からのフィードバックや利用状況を、適切な方法で継続的に検証し、運営やルールを更新しながら、使われ方とともに場を育てていきます。
調査から設計・施工、さらに運営後のコミュニティマネジメントまでを連続したプロセスとして捉え、利用者の経験を次の設計へ還元することで、場そのものを継続的に進化させます。
■「CULUMU Architects」パートナー・各務太郎のコメント
これまでの空間設計は、施主とデザイナーという二者間の対話から生まれることが通常のプロセスでした。しかし、そこには、その空間を実際に使い、最後にはその空間とともに暮らしていく生活者が登場しないことも少なくありません。
私たちは、エンドユーザーの皆さまの「声にならない声」を設計の起点とします。N=1の当事者の方が抱える違和感や願いに向き合い、その方にとっての個別解を、当事者の方とともに徹底的に探究する。そのプロセスを通じて、結果としてより多くの人にとって使いやすく、心地よく、豊かな体験をもたらすシステム全体の価値向上を目指しています。
建築を、完成したハードとしてではなく、人とともに変化し続ける体験として捉え直す。CULUMU Architectsを通じて、当事者参画がこれからの建築における当たり前のプロセスになる未来をつくっていきたいと考えています。
各務太郎 略歴
早稲田大学理工学部建築学科卒業後、電通にてコピーライター・CMプランナーとして活動。2014年退社後、都市と社会課題に向き合う建築家を志し渡米。2017年ハーバード大学デザイン大学院(都市デザイン学修士)修了。2018年株式会社SEN創業。「泊まれる茶室」ホテル事業を経て、現在はヘルスケア領域でウェルビーイングを可視化する事業を展開。建築・都市・事業を横断しながら、N=1の当事者視点から問いを立て、社会実装へと接続する実践を続けている。著書に『デザイン思考の先を行くもの』『アイデンティティのつくり方』『当事者発想 あなたの「誰かのため」は、何のためか?』(クロスメディア・パブリッシング)。
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■インクルーシブデザインスタジオ CULUMU について
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インクルーシブデザインスタジオCULUMUは、高齢者や障害者、外国人など、多様な当事者と共創し、事業開発を支援する専門家集団です。最大の特徴は、6,500以上のNPO等とのネットワークを活かしたリサーチ基盤です。これまでリーチが困難だった人々とのマッチングや定性調査を可能にしています。
大手企業からスタートアップまで100件以上の取引実績があり、NPOや研究機関などのパートナーとともに、社会課題解決やDE&Iを推進するプロジェクトを多数手掛けています。
■株式会社STYZ 概要
当事者発想で問いを発見し、人・市場・制度・テクノロジーをつなぐことで新しい価値を社会に実装することを目指しています。
ドネーションプラットフォーム事業(Syncable):非営利セクターへの新たな資金流入を促進。
インクルーシブデザイン事業(CULUMU):企業課題と社会課題を同時に解決。
テクノロジー事業(STYZ Tech):次世代技術による人間中心の体験創造。
R&D事業(当事者発想ラボ):社会課題から企業の事業成長の源泉を発掘し、社会実装。
[表:
https://prtimes.jp/data/corp/22873/table/353_1_5bd8f05db6a1ad9eb44d3e3e1c0cc3a6.jpg?v=202609282315 ]
プレスリリース提供:PR TIMES




記事提供:PRTimes