2025年10月21日
カリフォルニア州サンマテオ
(ビジネスワイヤ) -- Baszucki Groupは、メタボリック・ヘルスとメンタル・ヘルスの関連性の解明に取り組む若手の優秀な科学者と臨床医を支援する新たな取り組みである、「Metabolic Psychiatry Scholar Award(代謝精神医学研究者賞)」の初代受賞者6名を発表しました。同賞は、急速に進展する代謝精神医学分野のさらなる成長に向けた重要な一歩となります。
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6名の研究者は、代謝精神医学における独自の研究を目的として、18か月間にわたり最大15万ドルの助成金を受領する予定です。同助成金プログラムは、代謝、精神医学、神経科学が交差する領域での研究を通じ、メンタル・ヘルスの治療成果を変革するというBaszucki Groupの使命を促進するものです。また、研究者らはメンター制度、職能開発、コミュニケーション支援を受け、研究成果の影響力を拡大することを目指していきます。同賞は、Baszucki Groupの優先研究分野を新たな診断法、遺伝学、治療法の新しい組み合わせ、および実装科学へと拡大する役割を果たします。
「この賞は優秀な若手科学者にとって極めて重要な支援となり、従来の資金調達では実現が難しい革新的なプロジェクトを迅速に始動させることができます」と、Baszucki Groupの共同創業者兼社長であるジャン・エリソン・バスズッキは述べており、「今回選ばれた優秀な受賞者たちは、代謝精神医学のアプローチを主流なものへと発展させるチャンスを得たことで、新たな治療法を最も必要とする患者に対し、その提供を実現させる一歩を切り開くことになるでしょう」と語っています。
研究者たちの取り組みは、大きく分けて、研究および臨床能力の構築の2つのサブ・カテゴリーに分類されます。受賞者のうち4名は、メタボリック・ヘルスとメンタル・ヘルスの関連性における橋渡しトランスレーショナル・リサーチと臨床研究を行っています。
Jacek Kolacz氏(PhD) は、オハイオ州立大学研究助教授であり、慢性ストレスに対する脳と身体の反応、そして心的外傷の回復に関する専門家です。同氏のプロジェクトである「Enhancing PTSD Recovery with Metabolic-Augmented Psychotherapy(代謝増強心理療法によるPTSD回復の促進)」では、認知処理療法と代謝療法の組み合わせによる有効性を検証します。
Eline Dekeyster氏(PhD) は、ライデン大学助教授であり、ライフスタイル・ブレイン・インタラクション研究グループを主導しています。同氏のプロジェクトである「KETASE: Ketogenic Therapy for ASD: Sustainability and Efficacy(KETASE:ASDに対するケトジェニック療法とその持続可能性および有効性)」では、自閉症の成人に対するケトジェニック療法の臨床的有効性と長期的な持続可能性を検証しつつ、結果予測用のバイオマーカーの調査も行います。
Sean Nestor氏(MD、PhD) は、トロント大学助教授であり、神経画像と神経変調療法を組み合わせ、神経疾患および精神疾患のメカニズムの解明に取り組む第一人者です。同氏の提案する研究「Ketogenic enhancement of therapeutic brain stimulation in treatment-resistant depression: A Randomized Controlled Pilot Trial(治療抵抗性うつ病におけるケトジェニック療法による脳刺激療法の効果促進:パイロット・ランダム化比較試験)」では、ケトジェニック療法と経頭蓋磁気刺激法を組み合わせた世界初の試験を実施します。
Gabriel Fries氏(MSc、PhD) は、テキサス大学ヒューストン健康科学センター助教授であり、重篤な精神疾患の遺伝的およびエピジェネティック的メカニズムに関する専門家です。同氏のプロジェクトである「Deciphering the complex link between diet, metabolic dysfunction, and suicide risk(食事、代謝機能障害、および自殺リスクの複雑な関連性の解明)」は、食事や代謝パラメーターと自殺リスクとの関連性を特定することを目的としています。
また、他2名への助成金により、臨床能力構築プロジェクトを支援し、英国とカナダにおけるケトジェニック療法の支援を拡大していくことになります。
Fabiano Alves Gomes氏(MD、MSc、PhD) は、マックマスター大学助教授であり、双極性障害および治療抵抗性うつ病の専門家として活動し、メタボリック・ヘルスや生活習慣要因を含む、根拠に基づく介入策の導入に幅広く取り組んでいます。同氏のプロジェクトである「Integrating Nutritional Ketosis, Lifestyle Therapies, and Translational Research into Clinical Practice(栄養的ケトーシス、生活習慣療法、トランスレーショナル・リサーチの臨床実践への統合)」は、カナダにおける包括的な代謝精神医学プログラムの構築を図るものです。
Erin L Bellamy氏(MSc、PhD)は、チャータード・サイコロジストかつケトジェニック療法の専門家である、イースト・ロンドン大学研究員として、個人診療を通じて多様な身体的・精神的健康問題を抱える顧客に対してケトジェニック代謝療法によるサポートを行っています。同氏のプロジェクトである「Implementing Ketogenic Metabolic Therapy for Mental Illness: A Mixed-Methods Pilot Trial of an Online Psychoeducational and Support Program(精神疾患に対するケトジェニック代謝療法の実施:心理教育・支援に関するオンライン・プログラムの混合研究法によるパイロット試験)」は、同氏の既存の治療プログラムを拡充し、厳密な評価プロトコルをサポートするものです。
Baszucki Groupの神経科学部門責任者であるジュリー・ミルダー博士は、「今回の公募に応募した候補者たちの優れた才能は、代謝精神医学の可能性を追求する世界的な関心を浮き彫りにしています」と述べており、「基礎研究から臨床能力の構築に至るまで、こうした研究は患者の治療に革命をもたらす可能性を秘めています。今回の助成金が、今後数年にわたってこの分野を支援し続ける継続的支援の第一歩となることを期待しています」と語っています。
Baszucki Groupについて
2021年にRobloxの創設者兼CEOであるデビッド・バスズッキとベストセラー作家のジャン・エリソン・バスズッキによって設立されたBaszucki Groupは、民間寄付、インパクト投資、アドボカシー、ストーリーテリング、コミュニティ構築を活用し、社会変革を推進しています。 Baszucki Group の主要目的の一つは、代謝、精神医学、神経科学の交差点にある取り組みを支援することで、精神健康の結果を変革することです。精神障害に対する代謝アプローチやケトジェニック療法の詳細については、Baszucki Groupの非営利イニシアチブである Metabolic Mind をご覧ください。
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Baszucki Group media contact: media@baszuckigroup.org
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