水資源に関するグローバル調査「エコラボ・ウォーターマーク調査2025」を発表
エコラボ合同会社
急速に拡大するAIの成長が、新たなビジネスチャンスと世界の水資源安全保障に関係していることが判明
※本資料は、エコラボ米国本社が2025年10月30日(現地時間)に発表したプレスリリースを翻訳したものです。英語原文と翻訳の内容・解釈が異なる場合には原文が優先します。
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水関連ソリューションとサービスを提供する世界的サステナビリティリーダーのエコラボは、世界中のウォータースチュワードシップの現状を報告する「第3回 エコラボ・ウォーターマーク調査」の結果を発表しました。今年の調査では、水資源と世界的な潮流との関係に焦点を当てており、特に人工知能(AI)の急速な成長によって生まれる新たなビジネスチャンスや、重要な天然資源への影響に対する消費者の懸念などが明らかになりました。
本調査によると、調査対象15カ国の消費者の多くはAIが多大な電力を消費することを理解している一方で、AIの隠れた影響、すなわち、AI技術の製造やデータセンターの運用に必要とされる膨大な水の使用量について認識している人ははるかに少ないことがわかりました。米国ではAIの運用に水が使われていると認識している消費者は46%にとどまり、電力の使用を認識している消費者55%を下回っています。さらに、アジア太平洋地域や中南米などの他の地域ではこの認識の差がより顕著となっています。
エコラボの会長兼CEOであるChristophe Beckは次のように述べています。「2050年までに世界の人口は約30%増加し、エネルギー需要は47%増大することが見込まれています。水の需要も引き続き急増する一方で、2030年には世界全体で56%の水不足に直面すると予測されています。AIの急速な発展はこの未来を形づくる一因となっており、新たなビジネス成長や革新的な変化をもたらす可能性を開いています。同時に、毎週のように新しいデータセンターが建設され、毎月のように新たなファブ(半導体工場)が稼働を開始しています。これらの施設が必要とするエネルギーを増やすことは可能ですが、最も重要な資源である水を増やすことはできません。」
「現在、産業廃水の再利用率はわずか20%にとどまり、半導体業界では10%未満です。私たちは、廃水を避けられない副産物ではなく、ビジネス成長を促す潜在的なチャンスを逃している技術上の欠陥と捉えています。エコラボでは、AIの資源課題の解決策はAIそのものの中にあると考えており、データ分析やリアルタイム監視、温度制御などにAIを応用することで、洗車機よりも少ない水で稼働するデータセンターの実現が可能になると信じています。」
本調査では、多くの消費者が企業はAIが天然資源に与える影響を軽減するための技術やインフラへの投資を行うべきだと考えていることが明らかとなりました。その一方で、同時に信頼のギャップも浮き彫りにしています。つまり、消費者は企業が水資源を責任をもって管理することに懐疑的なのです。実際、水の再利用やリサイクルといったスマートな水管理は、水不足への対策として企業が最優先で取り組むべき課題だと考える人が過半数を占めています。しかしながら、多くの人は企業や政府がこうした取り組みを日常業務の中で実践しているとは信じていません。このことは、地域別の企業・政府に対する信頼度(米国:43%・42%、欧州:44%・41%、アジア太平洋地域:48%・48%、中南米:48%・46%)にも顕著に現れています。
エコラボのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるEmilio Tenutaは次のように述べています。「世界中の消費者は、持続可能で強靭な未来の実現にはスマートな水管理が不可欠であると認識しており、その実現に向け、企業が革新的な技術と透明性のある行動で先導することを期待しています。企業にはAIの力を活用し、地域社会のニーズに応える成果重視型の水ソリューションを提供することで、イノベーションとビジネス成長の双方を推進するチャンスがあります。」
今回の調査では、水に関連する異常気象や水資源の利用可能性に対する消費者の認識についても詳しく分析しました。水不足への懸念は依然として高いものの、多くの消費者がこの課題は解決可能であると前向きに捉えていることがわかりました。
「第3回 エコラボ・ウォーターマーク調査」は、エコラボが調査会社Morning Consult社と共同で2025年3月に実施したものです。調査対象は、アジア太平洋地域、中国、欧州、中南米、インド・中東・アフリカ、そして米国に居住する一般成人のサンプルで構成されており、各地域内の複数の国を対象にオンラインで実施されました。世界各地における水資源管理の実態を包括的に把握することを目的としています。世界全体および国別の結果の詳細については、ダッシュボード 
https://watermark.ecolab.com/ をご覧ください。
(本資料の英語原文:”2025 ECOLAB WATERMARKTM STUDY REVEALS HIDDEN IMPACT OF ARTIFICIAL INTELLIGENCE” 
https://www.ecolab.com/news/2025/10/2025-ecolab-watermark-study-reveals-hidden-impact-of-artificial-intelligence)
エコラボについて
エコラボは、水、衛生、感染予防のソリューションとサービスを提供する世界的サステナビリティリーダーです。数百万に及ぶお客さまの信頼されるパートナーとして、人々と大切な資源を守ります。100年以上にわたるイノベーションを基盤に、年間160億ドルの売上高、約48,000人の従業員を有し、世界170カ国以上で事業を展開しています。エコラボは、科学に基づく包括的ソリューション、データ活用によるインサイト、世界レベルのサービスの提供を通じて、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化を実現します。エコラボの革新的なソリューションは、食品、ヘルスケア、ハイテク、ライフサイエンス、ホスピタリティ、産業分野におけるお客さまのオペレーション効率とサステナビリティを向上します。詳しくは www.ecolab.com をご覧ください。
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