2025年01月12日
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る「裏金づくり」問題で参議院選挙を7月に控え、裏金に関わった当該参議院議員も、衆議院選挙での「党公認」に絡み、政倫審に出席して説明する意向を全員が示している、という。
14日には旧安倍派の上野通子参院議員(栃木選挙区・5年間での不記載318万円)と江島潔参院議員(山口選挙区・280万円)が公開での審査会に出席する。
一端、廃止を決めたものを復活させた真相解明も必要だが、当該議員らがキックバックされた裏金を何に使ったのか、選挙で使ったことがなかったのか、この点の真相も明らかにしていただきたい。
筆者は奈良県出身なので、奈良選挙区の参院議員2人を参考にみてみると、今年選挙を迎えることになる堀井巌議員は2018年~2022年の5年間で876万円「不記載」があった。
2018年は102万円、2020年は116万円、2021年は198万円、2022年は152万円であるのに、選挙のあった2019年は308万円と平年4年間の平均142万円の2・17倍に膨れている。
佐藤啓参院議員も5年間で306万円の「不記載」があった。2018年は36万円、2019年は32万円、2020年は22万円、2021年は2万円となっているが、選挙のあった2022年だけは214万円と平年4年間平均23万円に比べ9・3倍になっている。
「選挙に金がかかる」と言われるが、政治資金収支報告書に「不記載」だった金銭がどのような目的で、どうように使われたのか、当該議員は国民に対し説明責任を果たすことが必要だ。
派閥所属議員の事務所に派閥からキックバックなどは「収支報告書に記載しないように」と指示があったとの発言もあるが、指示通りに処理して、疑問に感じなかったのか、合わせて、その不記載の金銭をだれが、どう管理していたのか、選挙で不正に使ったことはないのか、過去のこととして処理するのではなく、再発防止のため、当該議員は誠実に疑問に答え、政倫審の委員は真相解明につながる努力を期待する。(編集担当:森高龍二)
記事提供:EconomicNews
とれまがニュースは、時事通信社、カブ知恵、Digital PR Platform、BUSINESS WIRE、エコノミックニュース、News2u、@Press、ABNNewswire、済龍、DreamNews、NEWS ON、PR TIMES、LEAFHIDEから情報提供を受けています。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。
Copyright (C) 2006-2025 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.