2025年02月25日
スズキは、本格的な四輪駆動車の機能と悪路走破性が身上のジムニーシリーズで初となる5ドアモデル新型「ジムニーノマド」を4月3日より発売する。
海外で先行して発表され日本のジムニーファンが待ち望んでいた車種である。ところが発売を発表した1月30日以降に5万台を超える予約注文が殺到し、注文の受付を一時的に停止した。
新型「ジムニーノマド」は、「本格的な悪路走破性を持つ5ドアコンパクトクロカン4×4」をコンセプトに、ジムニーシリーズ最大の魅力であるラフ路面走破性を維持しながら、リヤドアの採用やホイールベースの延長などにより、後席の居住性・快適性向上を実現した4名乗車モデルだ。
ボディサイズは全長×全幅×全高3880×1645×1725mm、ホイールベース2590mm。パワートレーンは1.5リッター 1460cc直列4気筒DOHC、102ps/6000rpm、130Nm/4000rpmを発揮するK15B型エンジンだ。価格は265.1万円(5MT)、275.0万円(4AT)である。
スズキでは、「早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組んでまいりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします」とコメントを発表した。
また、「既に注文をいただいている車両につきましては、1日でも早くお届けできるよう、継続して対応に努めてまいります。ご検討並びに、ご注文いただいているお客様には、多大なるご迷惑、お掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます」とも。
なお、注文の受付停止に伴い、全国のショッピングモールで予定していた先行展示会並びにイベント展示も中止するとのこと……。
ノマド(NOMADE)という名称は1988年にデビューしたスズキの1.6リッタークラスのクロカン4WDに90年に追加された5ドアモデルのサブネーム。海外では1989年にGMとの提携により、カナダのCAMIで「SIDEKICK(サイドキック)」として生産、北米で販売した。また、磐田工場が「Vitara(ビターラ)」の車名で生産して各国に輸出した。「Vitara」は欧州で小型SUVのパイオニアとして高い評価を受け、スズキのブランド浸透に大きく貢献した。「ノマド」は「遊牧民」を意味する仏語だ。
パッケージングは、3ドアのジムニーシエラに対して全長及びホイールベースを延長し、後席乗員の着座位置を後方に移動することで、後席の乗降性・居住性向上と荷室空間の拡大を実現し、ロングドライブでの快適性を高めた。
走行性能は、ジムニーシリーズの特長であるラダーフレームを「ジムニーノマド」用に新作し、重量増加に対して必要な剛性を確保したほか、「FRレイアウト」「副変速機付パートタイム4WD」「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」などの車体構成を継承。また、ホイールベースの延長により、高い直進安定性、及び、操縦安定性を実現した。
安全装備は、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備したほか、アダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用するなど、機能を充実させた。「ジムニーノマド」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当する。
初代ジムニーは、軽自動車の四輪駆動車として1970年に誕生。今年は初代ジムニー誕生から55年の節目の年となる。(編集担当:吉田恒)
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記事提供:EconomicNews
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