2026年03月17日
今回のニュースのポイント
・世界有数のコーヒー消費国・日本: 全日本コーヒー協会の統計によれば、日本のコーヒー総消費量は世界でも上位に位置し、2023年時点で生豆換算でおおむね40万トン台とされています。いまや「朝の儀式」として生活に深く根付いています。
・コンビニ・カフェが競う「テイクアウト市場」: 100円台で手軽なコンビニコーヒーや、カフェチェーンの持ち帰り需要を含めたテイクアウトコーヒーの市場規模は、約5,000億円に達すると推計され、巨大な経済圏を構成しています。
・円安と国際相場が直撃する「輸入構造」: 原料のほぼ全量を輸入に頼るため、円安や産地相場の変動は小売価格に直結。家計調査などでも、コーヒーやコーヒー飲料への支出額は足元で増加傾向にあり、物価高局面でも「朝のプチ贅沢」としての底堅い需要が見られます。
日本人の「朝の一杯」は、いまや目を覚ますための儀式であると同時に、コンビニやカフェ、飲料メーカーを巻き込む、日本経済の「小さくて大きな市場」を形成しています。全日本コーヒー協会の統計によると、日本のコーヒー総消費量は世界有数の規模を誇り、2023年時点で生豆換算40万トン台に達しています。1人あたりの消費量も長期的な増加傾向にあり、通勤時間帯にコンビニコーヒーやカフェのテイクアウトを片手に駅へ向かう姿は、日本の朝の定石といえる経済活動になっています。
現在、国内のテイクアウトコーヒー(コンビニのカウンターコーヒーやカフェの持ち帰り等)の市場規模は、約5,000億円と推計されています。その構造は大きく三つの層に分かれています。まず、全国2万〜2.5万店舗規模でセルフ式マシンを展開するコンビニ各社が、100円〜150円前後の「手軽な一杯」市場を席巻。次に、スターバックスやドトールといったカフェチェーンが空間価値を含めた飲用体験を提供し、さらに飲料メーカーが自販機やスーパーを通じて缶・ペットボトル(RTD)を展開し、職場などの多様な需要を支えています。
この「一杯」は、グローバル経済の縮図でもあります。日本は原料豆のほぼ全量をブラジルやベトナム等からの輸入に依存しているため、記録的な円安や国際相場の変動は、メニュー価格や小売価格に直接跳ね返ります。家計調査などでも、コーヒーやコーヒー飲料への支出額は足元で増加傾向にあり、物価高の中で「ランチは節約しても、朝のコーヒーは譲れない」という“プチ贅沢”としてのニーズが、都市部の駅前やオフィス街の店舗収益を支える強固なキャッシュフロー源となっています。
今後の展望として、一部の民間調査では、世界のコーヒー市場全体が2030年代半ばにかけて年4%前後の成長が続くと予測される中、日本でも外出先で楽しむ「アウト・オブ・ホーム」市場は緩やかな拡大が見込まれています。テレワークやフレックス制の浸透が進む中でも、カフェやコンビニは依然として「生活の句読点」としての役割を果たし続ける見通しです。一方で、健康志向や本物志向を背景に、スペシャルティコーヒーやカフェインレス、自宅用のドリップバッグなど、単なる「量」から「質」へのこだわり、あるいは「場所」を問わない少量高付加価値消費へと、市場の重心がシフトしつつあります。(編集担当:エコノミックニュース編集部)
都心オフィス、空室率1%台前半で推移。大型再開発ビルへ需要が集中する背景
記事提供:EconomicNews
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