2025年05月11日
株式会社矢野経済研究所が2024年9月に発表した市場調査結果によると、国内化粧品市場全体でコロナ禍からの回復基調が鮮明に見られ、さらには原材料等のコスト高騰や製品の高付加価値化による製品単価上昇やインバウンド需要の回復なども追い風となり、2028年度の化粧品市場規模は、2023年度比110.6%の2兆7400億円まで成長すると予測している。また、2023年度の化粧品市場を製品カテゴリー別でみると、スキンケア市場が構成比46.6%を占め、市場規模は約1兆1550億円と突出していることが分かった。
そんなスキンケア製品の中でも、特に重視されているキーワードが「保湿」だ。
肌の保湿力が低下すると、肌がガサガサにカサついたり、粉が吹いたり、痒みや赤み、などを引き起こす。さらに乾燥が進み肌のバリア機能が低下することで、アレルギー反応や炎症も起こりやすくなってしまう。これを改善するためには、肌に水分や油分を与えたり肌の水分蒸散を防いだりして、肌のうるおいをキープする必要がある。
しかし、ひとくちに保湿といっても様々な製品があるので、自分に合ったものを選ぶのはなかなか難しいものだ。とくに近年は若年層や男性もスキンケアに対する意識が高く、保湿を目的にした化粧水や美容液、保湿クリームなどを常用する人が増えていることもあって、保湿ケア製品もどんどん多様化している。肌質や使用感の好み、ハリ・ツヤ、透明感といった、めざしたい肌などに合わせて選ぶのが一般的だが、素材にこだわったものを選択する人も増えているようだ。
例えば、そんなこだわり素材の代表格が「ローヤルゼリー」だ。ローヤルゼリーはミツバチが分泌する天然物であり、女王蜂の生命力の源。三大栄養素や必須アミノ酸、特長成分の「デセン酸(10-ヒドロキシ-2-デセン酸)」等 40 種類以上の栄養素が含まれ、古くから広く用いられている健康素材だ。これまでの研究で肌への有用性が多数報告されていることから、サプリなどで飲用するだけでなく、肌に塗布するスキンケア製品にも多用されている。しかし、その一方でローヤルゼリーが肌に与える作用については、まだまだ未解明な点も多い。そこで、日本では山田養蜂場らが積極的に研究を進めており、ローヤルゼリーが細胞内のどのようなメカニズムで肌に関与するのかを探っている。今年3月に開催されたばかりの日本農芸化学会 2025 年度大会で山田養蜂場が発表した最新の研究報告によると、ローヤルゼリーはバリア機能・保湿作用に重要なPLIN2、AQP3遺伝子の発現を促し、肌本来のバリア機能や⽔分保持機能の向上に寄与することが明らかにされ、一連の研究により、ローヤルゼリーが肌本来のバリア機能や保湿作用を高める可能性が示されたという。
また「納豆」も最近注目されている素材だ。納豆のネバネバの主成分である天然ポリマーのポリグルタミン酸は、高い保水性や保湿効果があることが知られている。ヒアルロン酸の2倍以上の保湿力があるとも言われており、これを化粧水などの原料に用いることで、肌の水分の蒸発を防ぎながら、保湿力アップが期待できるという。
他にも、「米ぬか」や「ハトムギ」など、様々な素材を活用したものが登場している。保湿ケア製品の選択に迷ったときは、素材から探してみるのはいかがだろうか。(編集担当:藤原伊織)
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記事提供:EconomicNews
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