2026年09月12日
今回のニュースのポイント
夏から秋へと季節が移り変わるいま、夏の肌疲れや乾燥をきっかけにスキンケアを見直す人も多いのではないでしょうか。そうした中で各社から販売されている「美白美容液」について、どのような「美白有効成分」を採用し、そこにどんな成分を組み合わせて差別化を図っているのかという違いから比較します。
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夏から秋へ季節が移る時期、スキンケアを見直す人も多いのではないでしょうか。
紫外線と肌の関係について、日本皮膚科学会によると、慢性的な紫外線による皮膚へのダメージでは、短時間でもヒリヒリとした炎症や赤みを引き起こすUVBの影響が強いものの、UVAの作用も無視できないとしています。UVAは波長が長いため、曇りの日でも肌の奥まで到達するからです。また、環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」では、紫外線を浴びると色素細胞(メラノサイト)でメラニンが生成され、数日後から周囲の角化細胞に分配される仕組みを示しています。メラニン自体は紫外線を吸収・散乱させて皮膚細胞を守る防御機能を担っています。
では、市販されている「美白美容液」はどのような仕組みで肌にアプローチしているのでしょうか。各社の商品を比較すると、配合されている有効成分や処方設計に明確な違いが見えてきます。
今回取り上げる3商品はいずれも医薬部外品で、美白効果(メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ)を謳っています。ここでいう美白は、「すでにできたシミを消す」「肌そのものを元の色より白くする」という意味ではありません。
1つ目は、山田養蜂場の「薬用RJエッセンス」(医薬部外品、30mL、税込8250円)です。肌の状態や好みに合わせて「しっとり」「さらり」の2タイプが用意されています。
美白有効成分としてL-アスコルビン酸2-グルコシドを採用し、山田養蜂場はこれを「持続型ビタミンC誘導体」と説明しています。ここに同社が独自開発したハリ保湿成分「デセン酸リッチローヤルゼリーエキス」を60%(抽出溶媒を含む)配合しているのが大きな特徴です。さらに、乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済みであることも示されており、美白有効成分のL-アスコルビン酸2-グルコシドに、ローヤルゼリー由来の独自のハリ保湿成分を組み合わせて、エイジングケアも強化しています。
2つ目は、資生堂の「HAKU メラノフォーカスIV」(医薬部外品、45g、税込1万1000円)です。
本商品の特徴は、2種類の美白有効成分を同時に配合している点です。採用されているのは、資生堂が開発した「4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)」と、「m-トラネキサム酸(トラネキサム酸)」の2成分です。さらに、抗炎症作用を持つ有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」も配合されており、美白アプローチに加えて肌荒れを防ぐ設計がなされています。2種の美白有効成分+肌荒れ防止成分という組み合わせがHAKUの基本構成です。
3つ目は、コーセーの「ONE BY KOSÉ メラノショット P」(医薬部外品、40mL、税込6270円)です。
美白有効成分には「コウジ酸」を採用しています。コーセーの説明によると、コウジ酸は日本酒やしょうゆなどの醸造に使われる「麹(こうじ)」から発見された成分で、1988年に厚生省(当時)より美白有効成分として承認された歴史を持ちます。コーセーは、コウジ酸がメラノサイトに直接届き、メラニンの過剰な生成を抑えると説明しています。商品にはこのコウジ酸に加え、保湿成分として「チンピエキス」などが配合されています。
今回取り上げた3商品は、いずれも「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」という美白の目的は共通しています。しかし、山田養蜂場は持続型ビタミンC誘導体、資生堂は4MSKとm-トラネキサム酸のダブル配合、コーセーはコウジ酸と、中心となる美白有効成分の選択は各社で異なります。
夏の終わりとともに紫外線量は明らかに減ってきますが、「そのときこそチャンス!」と、もはや通年での美白ケアは当たり前の時代になってきました。秋のスキンケア選びにおいて、単に広告のキャッチコピーやブランドイメージだけで判断するのではなく、パッケージや成分表示に記載された「医薬部外品としての有効成分」や「組み合わせ成分」に注目してみると、各商品の成分構成や特徴をより客観的に理解しやすくなるでしょう。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)
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記事提供:EconomicNews
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